まめ畑

ゆるゆると書いていきます

次世代携帯の行く先

さて、4Gケータイの行方が少しずつ見えてきた感じがします。
先ずは、企画策定が開始下との事。

携帯電話の通信速度を光ファイバー並みに向上させる第4世代移動通信システム(4G)の国際標準化で主導権を確保するため総務省は今月下旬、日本と中国、韓国の官民を集めた国際会議を東京で開催する。4Gの標準化作業は国際電気通信連合(ITU)で本格化しており、2011年に規格が定まる見通し。

http://sankei.jp.msn.com/economy/it/080320/its0803201418000-n1.htm

なぜこの様にするかというと、日本と中国、韓国で協力して策定し欧米に対抗して標準化を目指すためとのことで。
そして、その速度は通常では1Gbps、高速移動時には100Mbpsの通信速度を実現する事を目指すそうです。
現状のHSDPAは7.2Mなので、この速度の向上は凄いですね。
PCとつなげれば光なみの速度が実現出来ます。

まぁ、これは頑張って欲しいの一言なのでいいですが、驚いたのは次の事。

ドコモは、設計変更で独自のネット接続サービス「iモード」や携帯に「お財布」の機能を持たせる非接触ICカード技術「フェリカ」などの機能をOSから分離し、OSを簡素化する。新しいOSは、ネット検索世界最大手のグーグルと共同開発した「アンドロイド」を採用する方向だ。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080322-OYT1T00820.htm

なぜこの様な事をするかというかと言うと、お安い端末が好まれる海外に進出しやすくするため。
海外では基本機能で安い端末を提供し、日本での高機能端末はこのOS上に必要な機能を別途のっけるだけといった設計方針にするということですね。

この情報の真偽は定かではないですが、全端末といかないまでも一部端末では実現しそうな感じがします。
70Xシリーズのような廉価版機種で乗せそうですが、開発が進めばハイエンド機でも実装が進みそうです。

しかし、まずAndroidを採用した場合に本当に今までよりも安くなるのかは甚だ疑問なところ。
もし、一気に設計方針を変更した場合各メーカはAndroidでの実装に変更するため、それが安定してくるまで開発費がかさむ事は必至です。
それに、現状のケータイにのっている機能をAndroid様につくり直して、それが安定して動作するかどうかの検証にも時間がかかるのではないのでしょうか?

そもそもの問題として、Androidって安定して動作するのか疑問です。
今後改善されていくでしょうが、複雑な日本のハイエンドケータイに耐えうる品質になるのかというと、短い期間では無理でしょう。


海外販売用端末の開発のしやすさを取るか、日本での販売に重点を置くかといった問題なのでしょうが、現状で日本国内でのケータイ端末の販売数は飽和状態にあると思うので、海外に目を向けていくのはしかたないのでしょうか。


今後、ケータイがどの様に進化するかは、高機能化とシンプルに帰着すると思いますが、それを実現する土台はどうなっていくのでしょうか。
期待と不安を持ちながら見守るしかないですね。

そうするか、自分で開発に身をおくか。