OSC Kansai2009 1日目に参加しました
今年もOSCが京都で開催されているのでまるまる2日間連続で参加しています。
1日目のセミナーで参加したものを簡単にまとめておきます。
間違いなどありましたら指摘をお願いします。
オープンソースでレンタルサーバー管理(VHCS/ispCP)
- サーバ管理のコントロールソフトって有料のが多いよね
- VHCS(VHCS open source hosting control panel for simplified webserver management)使ってたけど開発止まってたorz
- ispCP(http://isp-control.net/:title:bokmark)はDebian上でしか動かなかったけど、最近は色々なディストリの上で動く
- VHCSから派生したもの
- 日本語化も頑張ってやってる(本家にマージしてもらってる)
- 日本語マニュアル: ispCP 日本語版マニュアル [ispCP Documentation]
- みんなで使ってバグを直していこう
- 先々月にVer1.0リリースされたばかり
- オープンソースの管理ソフトを使う事でお客様へ請求する料金を抑えられる
- 元から安く提供をしている会社の方は利益が増える
- オープンソースだから自分たちが使いやすいように改造出来る
- VHCSで出来ること
- バーチャルホストの管理
- BIND9の管理
- FTPのユーザやメイルのアドレス管理
- メイルの自動レスポンス(Welcomeメールとか)
- ユーザ情報の自動設定
- CGIとPHPで動作を選べる(併用可能)
- Disk容量やトラフィック管理
- MySQLのユーザ管理
- vhcs.jpから日本語パッチがDL出来る(誤訳多いから見つけたら教えてね)
- Skinベース
- Debian3.0〜5.0に対応
- 3年の時を経てVer2.4.8が4月に公開された(日本語パッチはそのままimport出来る)
- Apache・メールデーモン・BIND9・MySQL・PHP5・Perl・Webmin・PHPMyAdminやWebメールなどなどが登録される
- CMSの自動インストーラ対応(CMSのダウンロードからアップロードやパーミッションの設定など・FTPやDBの設定情報などはサーバ開通メールと連携する事で対応)
- ギークログで使用中
- DBやDNSサーバは別で管理している物を使いたいといった事は一応可能(ここで生成した情報をrsyncなどで別のサーバなどに転送する事で対応。掲示板などで聞いたりしてノウハウを共有しよう)
- フロントエンドはPHP。バックはPerlとC
- プラグインとかには対応していない(カスタムメニューは対応)
- 管理画面
- 管理者
- 代理店
- ユーザ(ドメイン)
- みんなで使って情報を共有したり機能を向上させよう!
- 感想
- デモを見た感じではかなり使い易そうなUIでバーチャルサーバの管理などが出来る感じがしました。オープンソースなので自分たちの使い方にあったソフトにしていけるのは魅了だと思います。
Web技術の現状と将来
- W3Cの目指すもの
- Webの標準仕様の策定
- 日本でワーキンググループを作ろうとしている
- 会費で運用している(利害に関係しない運用)
- 400組織が参加するコンソーシアム(日本からは30組織)
- Recommendationまで1〜3年かかる
- 各国の利害から離れてWebとして考えている
- Validatorを提供しているよ
- 文法的に正しくないWebページが氾濫
- 正しい文法で
- 英語版しかないけど、英語の勉強だと思って。。。
- Video to the WEB
- 識別子の標準化
- マルチモーダル対話ワーキンググループ
- 多様な入出力形態に対応した標準フォーマット
- MIMI/EMA
- JLTF
- 日本語のレイアウトを英語で定義して日本語を正しく表示できるようにする
- 例:ルビ(タグでルビを指定)
- 日本発
- 様々な標準との連携
- MtoM
- 電力関連
- ECHONETとW3Cは補完関係
- ルビ(IEしか実装なかった)
<ruby> 漢<rt>かん</rt> 字<rt>じ</rt> </ruby>
-
- 各文字の上にその文字の読み仮名を書くか、文字全体にルビを振るか・・・
- CSSのスタイルもある
- ルビの位置などレイアウトをしている人の意見も必要
- HTMLDataGridElement
- 某社の表計算ソフトの様な表を作るJavascriptのAPI
- Sort用のAPIもある(機能はブラウザに組み込まれている)
- WebSocket
- 完全な双方向のWebインターフェイスを作れる
- 簡単なインターフェイスでメッセージの送受信が可能
- Storage
- サーバ再度では無くクライアントサイドでデータを保存(Cookieじゃないよ)
- データをクライアントサイドに保存する事でネットワーク帯域の節約になる
- ネットワークに繋がらなくてもローカルで作業出来る
- ケースに応じて使う
GoogleとHTML5
- 加速するWebプラットフォーム
- IEが当然のように資料にいない。。。
- ブラウザベンダが健全な競争をする事で色々な問題が解決されてきている
- Webアプリケーションに求められる機能
- ビデオ再生
- 3D
- 向上したファイルアップロード
- ドラッグ&ドロップ
- HTML5 WEBの世界を加速させるもの
- Canvas
- 意外に複雑なWebでのグラフィックス
- サーバでのイメージ生成はスマートじゃない
- クラウド側で処理すると本来の機能が提供出来ないし、帯域の無駄
-
- スクリプトによる2次元グラフィックス描画
- 他の要素との連携が簡単に出来る
- Video(videoタグ)
- 既存のプラグインは複雑かつ制御不能なビデオサポート
- プラグインなしでビデオの再製
- デフォルトのコントロール以外にも自分でコントロールを簡単に作成出来る
- 仕様ではコーデックの指定なし(全てのブラウザでどのビデオでも再生出来ないかも)
- source要素で指定可能
- ジオロケーション
- 地理情報を得る事でWebはより豊かに
- 位置情報の取得手段に関してブラウザは関知しない(GPSやIPアドレスによる位置測定など)
- Web StorageとApp Cache
- Webアプリケーションをどこでも動作させるには
- いつでもどこでも同じ環境を実現するには
-
- ページ遷移しても消えない、クライアント側のデータ格納機能
- データ形式の違いで2種類のタイプ
- localStorageとsessionStorage
- Key-Value型
- localStorage
- サイト毎に保存
- Cookieより多くの情報を保存
- sessionStorage
- サイト別かつウインドウ毎に用意
- 複数のウインドウを開いていてもタブごとに別のインスタンス
- ブラウザを閉じると消える
- Database型
- SQL使用可能
- localStorage同様サイト毎に保存される
- callback関数を使用して非同期での処理可能
- App Cache
- オフラインでもWebページにアクセス出来る機能
- Webページ側はキャッシュされるURLをマニフェストファイルに記述
- ブラウザはオンライン時に読み込まれていないURLを先読み込みし、オフラインではキャッシュを使用
- Web Worker
- More Power == More Responsibility
- オンラインに復帰時のシンクなどで処理に時間がかかって動作が止まってしまうのはだめ
- Javascriptにはスレッドない
- Web WorkerはWebアプリケーションに並行処理を提供
-
- 3つのWorker
- Dedication 1つのタブ専用
- Shared 複数のタブで共有
- Persistent ブラウザが起動してなくても動作(使用策定中)
- Persistentの利用例:ブラウザを閉じた状態でもGmailの同期をとるなど
- 3つのWorker
-
- Worker同士の処理はメッセージのやり取りで行う
- 他には
- Web Socket 専用のプロトコルでサーバと文字列の送受信をする。(HTTPではないのでサーバ側での実装も必要)
- Rich Text Editing contentEditableの実装がブラウザで大きく異なる(既存の挙動について実装を定義し、新しい機能のための改善を検討中)
- Notifications alert()ダイアログはユーザエクスペリエンスの課題が多い(わずらわしくない通知を検討)
- 仕様策定されたもの
- Form2
- Datagrid
- Google Chrome
- マルチプラットフォームの対応
- 拡張用のAPIの定義
Nagiosを組み込んだ統合監視ツールHP Insight Control Environment for Linuxで、運用革命
- 開始前の余談
- サーバ管理の課題
- 管理者が管理するサーバ台数の増大
- 有料の管理ソフト使えばいいけどコストがかかる
- データセンタの普及
- リモート監視の増加
- GreenITに対する考慮
- ICE-LX
- サーバ監視が簡単になる
- OSの配布が簡単になる
- 数千台のサーバのOSの更新やFWの更新が出来る
- Xenも管理可能
- データセンタに行かないと何もわからない
- Aria2による高速デプロイ(OSなど)
- RAIDアレイの情報もデプロイ可能
- 数千台のサーバにも対応
オープンソース、その意義と可能性
- オープンソースへの期待が膨れすぎている
- オープンソースって何?
- オープンソースの始まり
- オープンソースの定義
- 利用者がコードを入手しコピーを作ったり配布出来る
- UNIXビジネスからオープンシステム・オープン標準を推進
- 人が関わるに連れて、ソフトウェアは色や形を変える
- もし、オープンでなかったら・・・
- オープンソースに関わる集団構成
- 一昔前は、開発者とユーザがほぼ同じ
- 今は、開発者<ユーザ
- オープンソースに対する企業からの期待が大きくなってきている
- 要望の増大
- フィードバックもしてね
- オープンソースの意義
- 世界規模の開発環境
- 世界規模の開発者
- 問題解決、BugFixの迅速化
- 貢献を最大限に活用
- 青果物の共有化
- 再配布による普及推進・促進
- 誰かが引き継いで行ってくれる
- 始まりは小さな芽でも、皆が育ててくれるかも
- 企業だって、次の製品のベースとして利用すればもっと楽に、もっといい物が作り出せるかも
- オープンな革新
- 一歩踏み出してずーずーしくやりましょ
サーバ関連からWeb標準まで様々な方面の話が聞けて勉強になった1日でした。
定期的にこういうのに参加するのは刺激になります。
コミュニティの中の人と話せるのもいいですね。
明日も朝から懇親会まで参加します